クランクベイト私録7 — 浮力を活かしてスピードトラップでストップ&ゴー

前回に引き続き、冬の間のルアー/メソッド論特集、クランクベイト篇で
ルーハー・ジェンセンの名機:スピードトラップに関して
今回はストップ&ゴーでのそれを語ってみよう。



「ストップ&ゴー」というのは、理論的には分かるっちゃ分かるものの
実践となるとよく判らん — 果たして態々やるべきほどのものかよう判らん、
という、簡単なようで意外と効果を実感するのが難しいメソッドではある。
この私だって、始めて丸1年に満たない初期に気にかけては
それ以降2年3年は
「とりあえず押さえたし、それほど重視しなくていいメソッド」
「態々がんばってシリアスに実行するまでもなく
 クランキング・ルアーでは多少なりともやっていること」 
とばかりにそう重視しなかったメソッドなのだ。



前回予告的に触れておいたとおり、
今回は、それにしっかりがっちり開眼したとある真夏の1釣行における
ほんの30分ほどの間に2つのクランクで2キャッチをあげた
輝かしく目覚ましい、想い出に残るストップ&ゴーの実践例をくだくだしいくらいに語ってみる。



最初に勿体ぶらず言っとくと、その2つのルアーは
スピードトラップ 1/4 「ブルー・シャッド」あたりの「塗り」のシャッド・カラー
ノーマンのDTN(ディープ・タイニーN) シルバー・クローム/ブルー・バック
である。
その2つを選んだのは — というより、ストップ&ゴーに「手を出してみた」のは
その日、推定'99年の7月8月の盛夏・猛暑のある日、
昼間1時間も2時間もバイトもチェイスも遠のいて久しい時間帯に
ふっと思いついてストレート・リトリーヴによる攻めを控え
自分でも特に信頼してるわけではない「トリッキー」な攻めのひとつである
ストップ&ゴーというメソッドを、緻密に注意深く試してみよう、と考えた結果だった。
私の頭の中では、それに相応しく丸っこく太っちょで浮力の高い
(プラスティックなりバルサなりの)クランクは
たまたまタックル・ボックス中の手持ちのクランクではその2つしかなかった、程度の話。



場所は道仙田の「大ヘラ台」。
(参照:エントリ31
その頃の私としては珍しく、しゃがみこんで集中してのリトリーヴ。
気にかけたのは —
・ストレート・リトリーヴが効かないということは、水平方向の動きでなく
垂直方向の「浮き上がる」動きにこそ賭けてみるべき
・水平の泳ぎの深度をできるだけ一定に保ち、垂直の浮き上がり距離もまた一定を保つ
・バイト/ヒットがあるとすれば、それは浮き上がりの始め/途中/終りに集中するはず
ということ。
したがって、その感触上/脳内イメージ上のリトリーヴの青写真は、たとえば
水深1mを3m水平移動させてはストップ、3秒に45cm浮き上がらせては、また1mまで潜らせる
の繰り返し、となる。
実際には「勘」が頼りとなるわけだが
一切何もイメージしないよりはずっとずっと緻密なストップ&ゴーとなるわけだ。



この時、実地で考えて初めて採ったメソッドとして —
浮き上がり時に集中するはずの、ストップ時のノー・テンションのラインに出るバイトを感知するため
トップ・ガイドに(スプリット・ショット・リグ時のワームのズル引きをイメージした)微力をかけ、
見えない水中の浮き上がるクランクの動きとスラック・ラインに合わせて補正するべく横ずらししつつ、
いわば「テンションを失っているはずのラインにテンションをかけるつもりで」バイトを「聴き」、
「んっ!?何か微妙に変化を感じたぞ?」という程度の違和感を頼りに積極的にフッキングしていく
— というメソッドがあった。
果たして!
このしんどくも集中したスリル溢れるリトリーヴが
ほんの5回ほどで最初の1キャッチにつながったのだ。
その頃までの4年ほどの私のクランクベイティング道において
この時ほど「してやったり!」の痛快さを感じたことはついぞなかった、かも?
(実は他にも沢山あったので)



以上がそのエリアで1キャッチを獲るまで、スピードトラップを使って考え、やったことだった。
味をしめてのもう数リトリーブの後、スピトラをDTNに変えて同メソッド。
DTNはミニサイズのクランクの割りには高浮力の持ち主であり、
また、シルバー・クローム/ブルー・バックは真夏のピーカン時にタフった際に
シヴィアでスプーキーで動きたがらないバスの
なけなしの捕食心にギリギリ訴える力を持ってるのを期待してだ。
果たして再び数リトリーヴ後、もう1キャッチでこの攻めの1幕は見事に終わったのだった。



ここまでヒロイックにドラマティックにストップ&ゴーを語っておきながら、
私はそれ以降、滅多にここまでの真剣なストップ&ゴーを試したことがない。
たいていは、そこまで
「クランク、ストップ&ゴー、それ以外は効かない」なんて窮地に追い込まれることはないし、
ジャークベイトのポーズ多めの水面使いや
深め(20〜40cmほど)の水中ジャークベイト使い(浮上あり)でも
同様の「動きたがらず、水平方向には追いたがらず」のバスは獲れる、
ってことをも学んでいったからだ。
であっても私は、この真夏の1釣行を想い起こすようなタフ状況に出くわせば
やはりこの時のストップ&ゴーを攻めの1候補として一応は頭に思い浮かべるだろう。
バサーの得意ルアー/メソッドの「抽き出し」というのは
そういう風にしか豊かになっていかないものであり、多くて困ることなどないのである。



 


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