秋の長門川 スピナベで逆転サヨナラの1匹



結局は1度きりの釣行で行かずじまいになったものの
印象深く残っているフィールドのひとつに安食周辺の長門川がある。
推定で'99年ごろの10月末、
常磐線以外の鉄道路線での絨毯爆撃的フィールド渉猟を始めたころの話だ。



都内方面からのアプローチなら、長門川へのアクセスは
成田線 安食駅からが最寄りになるが、
この釣行時の私のアクセスは、西から長門川周辺へだった。
成田線で1つ手前の小林駅で降り初体験の将監川をやるつもりでいたものの、
小林の街周辺の将監川がただの防火用水壕みたいなものであるのを
朝方の2、3時間を費やして廻って発見しガックリきて、
第二候補の長門川に徒歩で向かったのだった。



国道356号を東に向かう途上、ついでに地図にある野池を2、3廻るも
どれもフィールドというほどのものでもなく、
長門橋の下流の東岸から長門川の釣りを始めたのはもう昼すぎだった。
その辺の岸は、大きめの小石で敷きつめられた
普通なら「上、中流域」の相を持つところで、
ところどころ畳大の、天然なのか人口なのかの飛び石が半分沈水しているという
ワイルドで辺境感あふれる、常磐線沿線ではめったに拝めないタイプのエリアだった。
足場にしたその飛び石の側壁は
そこのバスたちのトラップ・ポイントとして捕食に使われているらしく、
バイブラシャフトとラトリンラップに数十チェイスと数バイトが得られた。
「そのコースに追いつめてスパートをかけて食う」という作戦をとっているらしきバスたちが、
そのギリギリ最後の瞬間に、石の上の私の気配に気付いてそのままのスピードで離脱していく、
という繰り返しだったためヒットには至らなかったのだが
たっぷり数十分は楽しめた。
やがてサイレンが遠くで鳴ったかと思うと、どこかの堰が開いたか閉じたか、
足場の石がみるみる浸水していったため、どっちみちタイム・アップだったのだが。



そのエリアでの美味しい攻めどころ、美味しい時間は終わったと見て
上流方向への釣り上りを始めたのだが、
いかんせん水際にアプローチできる場所がほとんど見当たらなかったため、
一旦県道18号沿いに思い切って川を離れ、安食駅にまで歩いてしまった。
おそらく駅のちょい東のセブンイレブン向かいの道から川方向へ戻り出したのだが、
いつの間にか18号と長門川はずいぶん離れてしまっており
しかも意外なまでに高低差があったらしく、
なんだか山の中じみた田舎道を排水路を頼りにこわごわ進む内
やっとでちょっとした水門エリアで川岸に戻れたのだった。
(グーグル・マップでは「湯浅工務店」の先にあたるようだ)



そこは、ひなびた、昭和以前からの姿を残すような
石組み造りの排水樋門と個人規模のちっちゃな船着き場から成る
左右50mほどの小エリアだった。
時刻はもう16時ごろ、陽は夕方の黄色みを帯びていた。
いつものバイブ、クランク、スピナベの早い探りの釣りをあらかたやった後、
現れたジモティのワーム・バサーと軽く会話し、
横手から彼が去ってほっとしたころには確か5時の鐘が鳴っていた。
陽の傾き具合から、私にはあとひと頑張り分の残り時間しかなく、
よってスピナベによるスナイピングな釣りに切り替えた。



排水の流れ込む先の半径15mくらいの半円は
野球のマウンド/花壇状に、ゴロタとそれを最終的に囲むデカめの大石で成っていた。
私が最後の狙いどころと踏んだのは、川のメイン水流が当たるその大石たちだ。
そこまでは底のゴロタが見える水深なのが、そこからガクンと深く落ち込む様子で
守られた「中庭」と本流の「外」を隔てているのがその大石群による囲み枠なのだった。
私はバイブラシャフトを大石の枠外に投げ
半円形に並ぶそれらをできるだけの距離、できるだけ平行にトレースした。
と、狙いはずばり的中し、
ほんの数キャストで35cm前後の悪くないサイズをキャッチできたのだった。



そのころの私のスピナーベイティングはもう、
よりソフトに、よりステルスに、より「無重力状態」に、という方向性への途上にあった。
ぐいぐいぐるんぐるんとスピナベを「引く」のではなく
ロッドとラインで高く吊り上げ、沈みもせず浮きもせずでブレードの回転だけを活かし
ヘッドの存在感/重量感を消し、よってふにゃふにゃふらふらした生物感/弱々しさを出す、
という方向性だ。
そんな意識の下でのスピナーベイティングの成果の初期のものとして
この釣行でのこの土壇場の1匹は深く記憶に残っている。
未知のフィールドでの釣果乏しい釣行も、バサーにはデカい贈り物をくれることがままあるのだ。



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